Cohenが提案したdは,記述統計学的な意味で計算された効果量で,母集団の性質を推測する,推測統計学的な効果量ではありません。そこで,Hedgesは推測統計学的な意味で計算された標準化された差,gを提案しました。ただ,多くの論文では,gをdと表記して記載していることがほとんどです。ただ,記述統計的な効果量であるCohenのdを論文で報告する意味はあまりない...
分散分析における効果量の計算 | Sunny side up!
R言語で統計解析入門: 効果量(effect size・効果の大きさ・エフェクトサイズ)と効果量計算の手続き 梶山 喜一郎
ただ読むだけでは面白くないので、示されている効果量を簡単に計算できないかと思いました。本来的にはRでやるべきなのかもしれませんが、エクセルで手軽にまとめられるものを探してみました。
色々公開されているものはあるんですが、一番使い勝手がよかったのが以下のサイトで公開されているエクセルファイル。
Effect Size Calculator - CEM
このファイルの良いところは、一文献ずつ、効果量を並べて、比較がしやすいところ。メタ分析を読んだり、群差の検定をしている論文を読んで、「結局効果量はどのくらいあるんだ?」と思った時には使ってみると良いでしょう。