2013年4月19日金曜日

創造的絶望って難しいよね

今号の行動療法研究、酒井ら(2012)のCreative Hopelessness獲得の効果―言行一致の枠組みからの検討―を読んで、読者という立場でいうなら「ACTの概念ってのは定義が難しいな・・・」というのが一番の感想だった。

CHに関する研究がない理由としては、CHが獲得された際に生じうる行動プロセスの定義が曖昧で、その獲得の弁別がない点が挙げられる。

という部分に集約されていると思う。操作的に定義をしようとしての、言行一致という視点だとは思うんだけれど、それが「ルールの変容(打破)+コミットメントが初発される」というのは、・・・それってAcceptance & Commitment Therapyそのものではないかと。。

ACT の下位スキルを説明しようとして、それはACTの他の下位スキルが成立できてる状態ですよって言われちゃうと、なんとも釈然としない。3項随伴性での定義ってのは難しいのかな?言語行動も絡んでるし。

自分の臨床の中でACTを使ってますということはないんだけれど、「もし、今ある不安な気分が一生消えないとします。もしそうだとしたら、その中であなたはどうありたいと思いますか?」って質問をすることがある。こういうのは創造的絶望と、ちょろっとでも関係あるのか、全然関係ないのかな?