2014年8月1日金曜日

日々の臨床データをまとめるグラフと事例発表資料を関連づけると捗る

 CBTを“する”となった時に、データを定期的に取得することは必要不可欠です。それが、質問紙でも、行動の頻度、持続時間、潜時、強度、産物、SUD、言語報告でもなんでもそうです。



 私は、基本的にはエクセルを使って、日々の臨床データをまとめていくのですが、研究・発表許可をクライエントさんに頂き、倫理審査を通過しているケースを学会で発表させていただくことがあります。そこで、日々の使っているデータを発表を想定しながら作成し、発表する時に学会の形式にあわせてグラフや表を修正したり、言葉をブラッシュアップしていくことが、とても良いサイクルのように思うのです。
 もちろん原稿を作成する段階で手間が少ないということもあるのですが、学会などで他者から見ても分かりやすい形にグラフや表を修正していくと、発表が終わったあとに日々の臨床で使う時に、データの配置が揃っていたり、文言も適切になっていて、それを道具とする自分自身にとって非常に便利になります。また、そのグラフや表を使う一番の目的は、クライエントさんのメリットとなることです。その側面でも、これまでのケースをまとめ、発表し、さらに考えていくことで、それ以降の臨床で提供できることの幅も広がっていくということは、単にデータをまとめるのをカウンセラーが上手になるということを超えた意味があります。
 実践と研究との両方の側面で成長していかなければなりませんね。