先月くらいから、職場の事情で、論文読んだり、勉強会しながら研究っぽいことを進めることになりました。その中での考えを覚書。
文献検索
これは、読書猿に詳しいです。
『看護研究のための文献レビュー: マトリックス方式』では、文献レビューをつくるのワークフローに沿って、次の4つのフォルダを物理的に、またはコンピュータ上につくることが推奨されている。
(a)ペーパー・トレイル・フォルダー……文献探しの手がかりと記録(ログ)、文献探索のスタートや参考にしたキーソース、検索に用いたキーワードとデータベースごとのヒット数、作業中の振り返りのメモなど……を置く
(b)文書フォルダー……集めた文献(抜き刷りやファイル)を置く
(c)レビュー・マトリクス・フォルダー……つくったレビュー・マトリクスを置く
(d)総括フォルダー……レビュー・マトリクスを元にまとめた文献レビュー(というアウトプット)の下書きから完成品までの各バージョンを置く
文献を集めることはスノーボール的に行わざるを得ない。
見つけた文献を手がかりに、そこに含まれる情報(著者名、参考文献リスト、登場するテクニカル・タームなど)を活用して、さらに文献を探していく。
調査の成果(ここでは集めた文献そのもの)とは別に、調査の過程を残していくことが重要である。
調査過程の記録は、今回の調査の中ではもちろん、調査が一段落した後にも、繰り返し役に立つ。
集めた文献をどう整理すべきか?→知のフロント(前線)を浮かび上がらせるレビュー・マトリクスという方法 読書猿Classic: between / beyond readers
学生時代からレビューマトリックスを継続しておけば財産になったのになと悔やまれます。文献もとにかく集めるという方法だったので、その検索作業や複写依頼などの記録(ログ)を残す作業をしていませんでした。そういうプロセスも含め、研究に行かせるので今後はきちんと記録します。
また、手に入れた論文をナンバリングし、EndNoteへ登録というのもその都度やるのが良いです。こういった地道な作業で、自分の頭の中に文献の地図が出来てきます。
論文を読む時には必ずレビューマトリックスを埋めながら読む
レビューマトリックスはいざ作ろうと思うと大変ですが、コツコツやっていれば意外とたまってきます。趣味的に自分のレビューマトリックスの項目をどんどんと埋めていければベストですね。無目的に論文を読んだり、読むだけ読んでデータの記録を残さなかったり、感想を残さないのは本当にもったいないと最近思います。
勉強会発表が終わった日に次の発表フォーマットを作る
これは、発表資料の準備についての所感です。 ファイルを更新していくタイプの発表、例えば、レビュー・マトリクスのボリュームをどんどん増やしていくのであれば、新たに入れ込みたい項目や読みたい論文のタイトルだけでも入力しておく。また、テキストボックスなどに次の発表までに入れ込みたい内容をメモしておくと、情熱を持続することが出来る。
大切なのは、最初に枠組みを作って、残った日数で中身を埋めていくという形のほうが効率が良いということです。学生の頃は、発表日程の近くになるまで、方向性乏しく論文を読んでいって、発表の3日前くらいから大焦りで「どんな発表にしようか?」って所から考え始めてました。非常に非効率的、仕事している今じゃあそんな風に過ごすのが怖くてたまりません。
その都度、資料を作っていくのであれば、次の発表用のファイルを新規作成してタイトルを「発表の日付+発表タイトル」にする。タイトルが未定の場合は、そこにタイトル未定と記入する。
予断だけれど、発表資料は基本的にひとつのフォルダに入れるようにしている。タイトルを「日付+タイトル」にしておけば、自動的にソートされて中身もファイルを開かずに把握できるから(e.g. 20130606認知変容.doc だとか)。
修士の時に、もう少し効率的にやれていれば良かったとやや公開です。
p.s. 自分のパフォーマンスマネジメントには、認知ワークシートの活動記録表が良いです。Cl.にやってもらうものを自分で体験する機会にもなりますし。