「懐かしい映画だな・・・」とテレビ番組表を眺めながら呟いた。シックスセンス。最初に見たのは、大学1年生の頃だったと思う。随分時間が経った。バレーボールオリンピック予選が終わって、静かに始まった映画をぼんやり眺めていると、数分後に僕の目は映画に釘付けになった。ヴィンセント・グレイが登場するシーンだ。
Vincent Gray YouTube動画
ヴィンセント・グレイは、児童心理学者マルコム(ブルースウィルス)が昔担当していたクライエント。マルコムのヴィンセントへの面接はおそらく中断したのでしょう。それから10年以上経過し、マルコムも彼を思い出すことがなくなった頃、ヴィンセントがマルコムの自宅へ不法侵入します。
「何が欲しいの?」という質問に、ヴィンセントは答えます。「What you promised me!」彼は続けます。
「Some people call me freak.」
「I am a freak...」
・・・
「YOU FAILED ME!」
と彼が叫んだシーンから目を離すことができませんでした。
そう、日々働いているのはこういった可能性もありうる世界なのだと。おそらくマルコムもどうにか環境に適応できるようヴィンセントを支援したのでしょう。けれど、それが果たして本人から見える世界を変えうるとは限らないわけです。「これは作り物だから」というのは簡単ですが、この映像をしっかり焼き付けておきたいと思ったのです。