2014年11月14日金曜日

論文引用時のDOI表記

APAマニュアルを読んで迷った所があったので覚書。

インターネット上のドキュメントに恒久的に与えられる識別子のことをDOI (Digital Object Identifier; デジタルオブジェクト識別子) と言います。APAでは、引用文献リストにDOIを表記することを推奨しているのですが、最近の論文を読んだ時に違和感を覚えました。

以前のDOI表記は、こんな感じでした。

doi:10.1021/jo0349227

けれど、論文に記載されているのは、こんな感じです。

http://dx.doi.org/10.1021/jo0349227

「あれ?これってDOIなの?URLなの?論文で引用する時は、doiの前の部分外してかけばいいの???」と混乱してしまいました。よくよく調べると2011年くらいからURL形式での表記が推奨されるようになっていたんですね。
2011年8月2日、CrossRefがDOIの表記に関するガイドライン“Digital Object Identifier (DOI) online display guidelines”を更新し、今後は、DOIをURL形式(例:“http://dx.doi.org/10.1006/jmbi.1995.0238”)で記述することを推奨していくことになったそうです。従来の形式(例:“doi:10.1006/jmbi.1995.0238”)から変更した理由として、DOIシステムの構想当初にあった、ブラウザが“doi:”という文字列を認識して自動的にリンクする等のような期待はもう持てないからだと説明しています。
CrossRefがDOIの表記に関するガイドラインを修正し、今後はURL形式での記述を推奨 | カレントアウェアネス・ポータル CrossRefがDOIの表記に関するガイドラインを修正し、今後はURL形式での記述を推奨 | カレントアウェアネス・ポータル
参考にしていたAPAのマニュアルが2009年発行だったので、この変更が加味されていなかったんですね。なっとく、なっとく。

DOIの調べ方

多くは論文データベースに記載されています。もし載っていない場合は、[論文タイトル]+[DOI]でグーグル検索でヒットします。