日本行動療法学会 第38回大会に参加してきました。印象としては、ACTの症例発表があったり、WSが開かれたり、どこも参加者が多く第3世代行動療法の波は確実に大きくなっているということを肌身に感じる3日間でした。
個人的に面白かったのは、自主企画シンポ「マニュアルから抜け出したい臨床家の悩み -CBTをより効果的に行う条件-」。臨床的な行き詰まりを感じたときに、データを測定して自分のパフォーマンスを評価すること、しっかりとクライエントの話を腑に落ちるまで聞くこと、マニュアルをしっかりと実践するというクオリティを実現すること、などが発表されました。マニュアルから脱することと、マニュアルをしっかりと実践するというのは、ある意味近いことなのかもしれない。どちらも厳しさがあり、自分の「これまでのやりかた」を捨てていくプロセスに他ならない。そういう腹をくくった一歩が臨床を前進させていくんだろう。