エビデンスの使い方について、上記の書籍より引用。
エビデンスをつかう際には、以下の4つのステップが必要である (古川, 2000; 正木・津谷, 2006)。
- 臨床疑問を定式化する (PICO)
- それに答えることのできるエビデンスを検索する
- エビデンスを吟味する
- 当のクライエントにエビデンスを適用する
検索データベース
エビデンスの評価基準
エビデンスレベル
Level | 内容 | |
---|---|---|
1a | ランダム化比較試験のメタアナリシス | |
1b | 少なくとも一つのランダム化比較試験(RCT) | |
2a | ランダム割付を伴わない同時コントロールを伴うコホート研究 (前向き研究、prospective study, concurrent cohort studyなど |
|
2b | ランダム割付を伴わない過去のコントロールを伴うコホート研究 (historical cohort study, retrospective cohort studyなど) |
|
3 | 症例対照研究(ケースコントロール, 後ろ向き研究) | |
4 | 処置前後の比較などの前後比較、対照群を伴わない研究 | |
5 | 症例報告、ケースシリーズ | |
6 | 専門家個人の意見(専門家委員会報告を含む) |
情報
EBMの総本山であるコクラン共同計画。The Cochrane Collaboration -
コクラン共同計画 (Cochrane Collaboration、略称CC) は、治療と予防に関する医療情報を定期的に吟味し人々に伝えるために、世界展開している計画である。1992年にイギリスの国民保健サービス(NHS)による根拠に基づく医療政策と実践、またその定量的な評価の一環として始まった。こちらは、日本版のコクラン。
ランダム化比較試験(RCT)を中心として、臨床試験をくまなく収集し、評価し、分析するシステマティック・レビュー(sytematic review)を行い、その結果を、医療関係者や医療政策決定者、さらには消費者に届け、合理的な意思決定に供することを目的としている。
コクラン共同計画 - Wikipedia![]()
JANCOC HomePage
以下の介入のシステマティックレビューのためのハンドブック (ブラウザ版) のチャプター 8 で「バイアスへのリスクの評価法」が記載されています。
Cochrane Handbook for Systematic Reviews of Interventions
書籍版とKindle版はAmazonでも購入可能です。
日本語で読みやすいのは、EBMの道具箱ですね。